大阪に住んで2年経ちました。
東京から福岡を経て、半ば思いつきで大阪に移住してきた人間ですが、思いのほか住みやすくて居心地の良さを感じてます。
36歳で大阪に来て、この記事を書いてるいま38歳になりますが、今後も大阪に住み続けるつもりです。
縁もゆかりもない大阪に自分の意思で縁を持って本当によかったなと思います。
住みやすさを感じるポイントですよね?
東京に住んでた頃よりも生活の質が上がったのがいちばん大きいですかね。
東京ほど満員電車も混んでないですし、家賃も安くて全体的に物価が安い。
控えめに言ってQOL爆上がりです。
福岡でも同じことは言えますが、僕には少し物足りなさを感じました。
ぶっちゃけ単身者には東京か大阪のほうが気楽で住みやすいのかなと思いました。
おひとり様文化が根づいてますし、他人の目を気にせず自分の生きたいように生きてもいいという暗黙の寛容さを感じるんですよね。
日本で第2の都市でもある大阪は、エンタメと娯楽にあふれてて程よい刺激がありつつも、東京ほど人混みがなくてちょうどいい居心地のよさを感じてます。
そこで今回は、もともと関西に縁もゆかりも無い人間が感じる大阪の住みやすさをつらつらと綴ってみます。
経済的、精神的側面の2つの観点からまとめました。
※随時追記する予定
記事を書いてる人
福岡県出身。地元の大学を卒業後、就職で上京。12年半にわたる東京生活を経て、コロナを機に福岡にUターンするも、物足りさなを感じて縁もゆかりもない大阪移住を決断。2023年から大阪生活を始めて今に至る。
大阪に2年住んだ感想
経済的側面
家賃が安い
大阪って家賃安い物件多いんですよね。
東京の3分の2くらいの家賃で住めます。
しかも更新料がいらない物件が多いので賃貸費用が抑えられます。
首都圏は2年に1度、更新料として家賃1ヶ月分かかるのが一般的なので、更新料がないだけでめっちゃお得に感じます。
築40年、エレベーター無しの5階建て5階住みという条件付き。
そしてユニットバスですが、1K7畳で十分な収納スペースのあるキッチンが付いてるので1人で住む分には何も不便を感じてません。
もちろん更新料もなし。
2年に1度の家賃1ヶ月分の更新料にビクつく心配がなくなってお金のストレスが減りました。
東京なら八王子とかじゃないと見つからない家賃相場の物件に、梅田みたいな都心まで電車で数分のところに住めるのは大阪の魅力ですね。
スーパー、ドラッグストアが充実
安くて品揃え豊富なスーパーとかが多くて助かってます。
安さ重視ならサンディ、品質重視ならライフとか、生活スタイルに合わせて使い分けできます。
地域に根付いた地域密着系の八百屋さんとかも多いんですよね。
僕のおすすめは八百鮮。
新鮮な野菜とお肉がリーズナブルな値段で買えるので毎週のように通ってます。
大阪はドラッグストア天国でもあります。
マツキヨとかサンドラッグみたいな大手はもちろん、ダイコクとかOS(どっちも大阪発祥)みたいな激安系もたくさんあります。
江坂は日用品の買い出しにはまったく困らんね。ドンキもハンズもあるしオーエスもジャンカラもある。福岡でいう西新、東京でいう武蔵小金井って感じ。
— たかぎー@コスパよく幸せに生きる (@takagee3374) April 3, 2023
それにしてもOS好きすぎる…今日はシップもろた。
吉祥寺より店舗面積が広いので見やすい。江坂は大阪っぽさがないので他県者は馴染みやすいと思う😌 pic.twitter.com/LkX5DFPrfd
スーパーもドラッグストアも自分の嗜好にあわせて選べるのは純粋に楽しいです。
選べる自由があるって幸福度アップにつながるんだなと感じてます。
求人がそこそこ多い
大阪は東京に次いで求人数が多いので仕事には困らないですね。
非正規で働いてるので非正規での比較になりますが、東京で働いてたときと同じ職種の事務派遣で働けてます。
時給もほぼ変わらないので物価が安い大阪のほうが圧倒的にコスパがいいなと感じます。
手取りは同じでも、出ていくお金も減るので可処分所得が増えますからね。
福岡は事務派遣で探すとコールセンター求人ばかりでしたが、大阪はそれ以外の事務派遣の職種も見つかりやすくて仕事を探すときのストレスが少ないです。
一般事務とかデータ入力の求人でも探せばわりとすぐ見つかります。
大阪の最低賃金は1,114円。
全国的にみても東京、神奈川に次ぐ高水準ですからね。
賃金そこそこ高いのに物価が低めなので、金銭面での恩恵が大きくて住みやすさにつながってます。
交通網が発達してる
大阪はどこに行くにも便利です。
地下鉄は大阪市内を縦横無尽につながってますし、東京と遜色ないくらい私鉄もJRも通ってるので利便性が最高です。
土日になると大阪メトロの一日乗車券をよく使います。620円で乗り放題ですからね。
私鉄なら阪急がお気に入り。
十三から京都河原町までたったの30分足らずで行けます。しかも片道420円という情熱価格で。
京都日帰り旅行も余裕でできるのは贅沢に感じます。
そうだ、京都へ行こう。
— たかぎー@コスパよく幸せに生きる (@takagee3374) May 2, 2024
気づけば僕は嵐山にいた。阪急でたった1時間。はじめて見た渡月橋は、欄干から伝わる木の温もりがすごく味わい深い。どこを切り取っても風情しかない京都はさすがとしか言いようがない。風景だけで楽しめてしまうのは京都ならではの贅沢かも。 pic.twitter.com/cOF0iric8h
阪急なら神戸も近いですね。
神戸三宮まで30分くらいなので、たまに気分転換に神戸まで足を運んだりしてます。
今年は近鉄で奈良とか三重まで行ってみるのもいいなと考えてます。
気軽に電車で移動できるので観光に困らないですね。
飛行機移動もしやすいですよ。
空港までのアクセスは福岡には劣りますが、関空に伊丹に神戸空港も使えるので用途にあわせて使い分けできます。
僕も去年上海に行きましたが、春秋航空で往復2万円で行けましたね。
東京都心から成田に行くのに比べたら全然アクセスも便利ですね。
新幹線のアクセスも良好。
新大阪から東京までは2時間半、新大阪から博多までも2時間20分くらいで行けるのでちょうど中間点なんですよね。
実家のある北九州にも帰りやすく、慣れ親しんだ東京にもすぐ行けるので、どこに行くにも便利すぎて逆に大阪から出なくなってしまってるのが最近の悩みです笑
精神的側面
気候がいい
大阪は気候がいいですね。
夏は東京よりも暑くて湿気が多いので嫌になりますが、それ以外の季節はわりと過ごしやすいですね。
年間を通じて雨が少ないので鬱々とした気分になることが少ないです。
明るくて陽気な人が多いのは気候も関係してるんじゃないかと。
晴れの日が多いと気分が沈まりにくくなると大阪に住んでて実感してます。
傘を使う出番が減ったので折りたたみ傘が1本あれば十分って感じです。
晴れの日は好きだけど雨は嫌い。
そんな人は大阪の気候は肌に合うと思います。
まぁ雨が好きってひとはなかなかいないと思いますけど笑
ただ夏はクソ暑い。
そこは覚悟しとかないと後悔するかも…
夏だけ北海道に移住して、それ以外は大阪で生活するとかがいまの理想ですね。
大阪だけでも楽しめる
大阪に住んでると意外と大阪から出なくなると気づきました。
「京都近いから毎週京都に行ける〜!」
移住する前はそんな理想の休日を思い描いてましたが、いざ住んで2年も経つと、すっかり京都熱も落ち着いてきました。
大阪だけで十分楽しめるって気づいたんですよね。
道頓堀のグリコんとこ、通天閣、大阪城、万博公園、ユニバ、海遊館…
大阪に馴染みがない人からみると、これくらいしか観光スポットが思い浮かばないと思います。
オールドメディアの影響で(X民がよく使う言葉を借りてみた笑)どうしてもコテコテのイメージをもたれがちな大阪ですが、実は洗練されたおしゃれスポットだったり、自然が楽しめる風光明媚な観光名所も点在してます。
中崎町には古民家を改装したカフェとか雑貨屋が立ち並んでますし、中之島には大正レトロな建物と川に囲まれた水辺の景色がきれいで心がやすらぎます。
梅田ではグラングリーン大阪と呼ばれる世界最大級の都市型公園がオープンして週末にはたくさんの人で賑わってます。
大阪は年々進化してるのは間違いない。
— たかぎー@コスパよく幸せに生きる (@takagee3374) September 21, 2024
僕は2023年1月末に移住してきたけど、そこから今に至るまでにも劇的に街並みが変わってる。西日本の顔として今後も変わり続けると期待してる。 pic.twitter.com/gWGKkgI08B
もはやコテコテ感ゼロ。
ステレオタイプの大阪とはほど遠く、いい意味で期待を裏切ってくれますよ。
自然なら箕面の滝もおすすめですね。
最寄駅から30分くらいの散歩コースですが、道中に立ち並ぶお土産屋さんにふらっと立ち寄ったり、名物のもみじの天ぷらを食べながら箕面大滝を目指すのも味わい深いですね。
道中には寺社仏閣もあるので大人のデートコースとしても使えます。
散歩してて飽きないのは東京はもちろんですが、大阪もディープスポット満載なので飽きまへん。
エリアごとに顔が違うから、歩いてて飽きがこないんですよね。
コリアタウンのある鶴橋、西の秋葉原と呼ばれる日本橋のオタク街、せんべろできる安飲み居酒屋が立ち並ぶ天満、昭和バブリーな香りが色濃く残る十三、ガチ中華タウンが形成された島之内…挙げればキリがないほど。
東京とはまた性質の異なるエリアがたくさんあるので街歩きが楽しいですね。
お金を使わなくても、まちを散策するだけで楽しめるのは東京も大阪も共通してますね。
まとめ
あとは何を求めるかだと思います。
最先端のトレンドを追いかけるのが好きだったり、自分を高める人との交流を求めるなら東京、生活コストを抑えつつ都会暮らしも楽しみたいなら大阪。
人にもよりますが、僕はそう捉えてます。
正直多感な20代には大阪は物足りなさがあると思いますが、30代になって価値観が変わってくると移住先の選択肢に入れてもいいのかなと思いますね。
関東だけより、関西も知ったほうが味わい深い人生になると感じてます。
クールで洗練された東京、陽気でフレンドリーな大阪。
おなじ日本なのに、西と東で文化もノリもまったく違いますしね。
違いのわかる男でありたい。
そんな軽いノリと勢いだけで大阪に移り住みましたが、選択は間違ってなかったと確信してます。
東京と福岡しか知らなかった頃よりも、視点が増えて新しい自分に出会えた気がします。
大阪での生活は、僕の人生に確実に彩りを与えてくれてます。
合う合わないがはっきり分かれるとは思いますが、僕には合ってたみたいです。
いつまで大阪にいるかは未定ですが、引き続き大阪生活を楽しんでいこうと思います。