派遣やってみようと思うけど、派遣社員って実際どうなの?
こういった疑問に答えます。
本記事の内容
・派遣社員で働くメリットデメリット
・派遣で仕事を探すには派遣登録から
派遣で働いてます。
26歳まで正社員をやってましたが、経営不振で解雇されてからは、派遣社員と副業をしつつ、生計を立ててます。
複数の派遣会社に登録しまして、10社くらいの派遣先で就業経験があります。
長く派遣社員をやってると、色々とメリットとデメリットが見えてきました。
そこで今回はぼくの実体験から感じたメリット・デメリットをまとめてみました。
■著者の派遣歴
・派遣社員歴:7年
・派遣先での就業社数:10社(短期含む)
・派遣社員での業務経験:データ入力、コールセンター(受信、発信)、求人広告制作
・現在の仕事内容:コールセンターのオペレーター(受信)
・登録したことのある派遣会社:10社くらい
これから派遣社員をやってみようと考えてる人の参考になればと思います。
派遣社員のメリットとデメリット
まずはメリットからお伝えします。
①アルバイトより時給がいい
②職場や仕事内容が合わなかったらすぐに辞めれる
③正社員だったら入れないような大企業で働ける
④残業代が15〜30分単位で支払われる。
⑤ライフスタイルにあわせて自由に働ける
⑥正社員に比べて責任が少ない
⑦就業中の悩みを営業担当に相談できる
①アルバイトより時給がいい
パートやアルバイトとかの直雇用よりも時給が高いです。
手取り収入が増えるのはメリットですね。
契約期間に定めがあるので雇用が不安定な分、アルバイトよりも時給が高く設定されてます。
例
・アルバイト:時給1100円
・派遣社員:時給1300円
上記のような例はザラですね。
派遣社員は時給の中に交通費が含まれてましたが、2020年4月の法改正で「同一労働同一賃金」が導入されたおかげで、派遣社員でも交通費が別途支給されることになりました。
これによって、手取りでみると派遣社員のほうがさらに手取り収入が高くなりました。
②職場や仕事内容が合わなかったらすぐに辞めれる
いざ派遣先で就業してみたものの、職場の雰囲気に馴染めなくて孤立しがちなこともあります。
・職場の雰囲気が合わない
・職場の人間関係が合わない
あるあるですよね。
ですが、派遣なら無理に続ける必要はなく、契約更新時に営業担当に更新しない旨を伝えればすぐに辞めれます。
派遣社員は基本的に1、2ヶ月ごとの契約更新なので、その間だけ頑張ればあとは自分の意思であっさり辞めれるので嫌なら辞めればOK。
実際ぼくも渋谷の某コールセンターに派遣されたときに、職場の雰囲気が合わないのを理由に初回の契約更新時に更新せずに辞めたことがあります。
参考≫【体験談】ブラックすぎる派遣先を自分から辞めてみた!退職するまでの流れも解説
派遣の営業担当からはとくに理由も聞かれず、契約満了であっさり辞めれました。
2ヶ月と期間が短かったので、最後の挨拶もなく、そのまま自然にフェードアウトできました。
派遣の営業担当は味方なので正直に理由を言っても構いません。
「いまの派遣先の雰囲気がどうしても合わないんです」
上記のような理由でも、営業担当はしっかり寄り添って相談にのってくれますし(優良な派遣会社であれば)、場合によっては契約途中でべつの派遣先を紹介してくれたりもします。
なるべく契約期間満了をもって辞めるのがベターですが、どうしても無理ならまずは営業担当さんに相談してみてください。
僕自身、契約途中で辞めた経験がありまして、その経緯については派遣先を体調不良を理由に契約途中で辞めた話【我慢しなくていい】でまとめてます。
③正社員だったら入れないような大企業で働ける
正社員だと書類選考で足切りされそうな大企業ではたらけるチャンスがあります。
僕も3年くらい、某大手の通信会社ではたらいてました。
正社員とおなじように社食とかカフェも利用できましたね。
大手の派遣会社に登録しておけば、だれもが知ってる有名企業の求人が頻繁に出回ってきます。
最初はびっくりでしたが、すぐに慣れちゃいました。
一度は大企業ではたらいてみたい願望があるなら、派遣社員なら夢が実現しますよ。
未経験で採用される仕事もたくさんあります。
派遣ではじめた業務(データ入力、コールセンター)はすべて未経験からのスタートでした。
大手の派遣先でしたら、研修制度が整ってますし、現場デビューしてからも管理者に聞きやすい体制が整ってるので働きやすいです。
④残業代が15〜30分単位で支払われる。
そもそも残業がない派遣先がほとんどですが、もし発生したとしても残業代はきっちり支払われます。
残業が発生するかどうかは、派遣会社から送られてくる求人メールにも記載されてます。
例
・残業はほとんどありません。
・月5〜10時間程度の残業が発生する可能性があります
こういった記載が必ずあるのでしっかり確認しておきましょう。
基本的には15分ごと、もしくは30分ごとに残業代が支払われてました。
派遣会社によって違うんですが、直前の職場では5分刻みで発生してましたね。
受信のコールセンターとかだと終業間際に電話がかかってくることが多く、残業が発生しがちですが、15分単位とかで支払われるのであまり気にならないです。
正社員だとサービス残業とかもザラにあるので、きっちり残業代が支払われるのは派遣社員の特権ですね。
⑤ライフスタイルにあわせて自由に働ける
最初からフルタイムの契約でなければ、勤務日数とか勤務時間を自由に決められます。
・週3日だけはたらきたい
・1日4時間だけはたらきたい
・平日は午前だけ、土日は夕方だけ働きたい
上記はぼくの実体験です。
副業(ブログ)をやってるので、午前中はブログを書いて、夕方から4時間だけ出勤する。
こういった柔軟な働き方ができるのも派遣社員の特権です。
自分で労働時間を決めて、都合にあわせてはたらけるので、Wワークをやりたい人にもピッタリです。
とくにコールセンターはシフト自由、服装・髪型自由の職場が多く、他の職種に比べて自由が効くので、Wワークを検討するなら狙い目です。
向き不向きはありますが、接客とか販売経験がある人でしたら何ら問題ないです。
詳しくはコールセンターに向いてる人向かない人【オペレータ歴4年の僕が解説】でまとめてます。
⑥正社員に比べて責任が少ない
控えめにいって、ストレスが減ります。
基本的には与えられたことをこなすだけでいいので、余計なことを考えなくて済むんですよね。
「部下の管理をどうしよう?」
「明日の資料作りをしなくちゃ」
「今月のノルマ達成できるかな…」
部下のマネジメントとかスケジュール管理とかってめんどくさいですよね。
正社員には必須タスクの管理系の仕事から逃れられます。
チームワークで仕事をするのが苦手すぎるぼくですが、派遣社員であれば基本的に1人でこなす業務が大半なので、気を遣いすぎる性格でもスムーズにこなせます。
与えられた仕事をコツコツこなすのが好きなら、派遣社員は合ってると思います。
正社員に比べて責任も軽いので、「正社員だから」といった変なプレッシャーからも解放されます。
⑦就業中の悩みを営業担当に相談できる
めんどくさい相談事は派遣会社の営業担当に丸投げできます。
・派遣先を辞める時の手続き
・時給交渉
・職場での不満やトラブル
自分で直接交渉しなくていいので余計な労力を使わなくて済みます。
めんどくさいことを営業担当に代行してもらってる感覚です。
派遣先を辞めたいときは営業担当に更新しませんと伝えれば、派遣先に連絡してくれます。
時給を上げてほしいときも、営業担当に相談すれば派遣先に話を持ちかけてくれます。
実際ぼくは先日時給交渉していただき、60円アップしました。
参考»【実体験】同じ派遣先で時給が違うなら時給交渉で上がる【コツを伝授】
交渉が苦手な人でも、1人で抱え込むことなく、安心して働ける環境が整ってます。
なにか困りごとがあったらまずは営業担当に相談。これが基本です。
派遣社員のデメリット【3つある】
当たり前ですが、デメリットもあります。
7年以上派遣社員をやってきて感じるデメリットは以下3つです。
- 派遣先から突然切られることがある。
- ボーナスがない
- 最長3年しか同じ職場で働けない
こちらも順番に解説します。
①派遣先から突然切られることがある。
せっかく居心地のいい派遣先に就業できたとしても、突然契約を打ち切られる可能性があります。
派遣社員の契約は2〜3ヶ月ごとの更新が一般的ですが、派遣先の事情で契約更新されないケースもあります。
直雇用のアルバイトに比べると雇用の不安定さはありますね。
ぼくも体験済みです。
すごく人間関係もよく、居心地バツグンの派遣先があったんですが、派遣先の業務量縮小にともなって契約更新されなかった経験があります。
参考»派遣先から更新しない通知が来たときの心境は?辞めるタイミングだった!?
どっちみち同じ派遣先では最長3年しか働けないルールなので、いずれは辞めることになるんですが、心の準備もないままに突然言い渡されるとやっぱりショックは大きいですね。
派遣社員はいつ切られるかわからないという前提はもっておくべきだと痛感しました。
②ボーナスがない
正社員だと年2回のボーナス支給が常識ですが、派遣にはボーナスはありません。
今まで正社員でしか働いたことがない人からすると受け入れがたい事実かもですが、残念ながら派遣にボーナスという概念はありません。
派遣社員にとって「ボーナスなにそれおいしいの?」が常識です。
✔解決策:副業で稼ごう
ボーナスが欲しかったら、副業に取り組んで自力でボーナス分を稼ぐしかないです。
自由に時間を確保しやすいのが派遣の強みなので、そこを活かして空き時間に副業にチャレンジしてボーナス分をまかないましょう。
ボーナスがない分、副業で稼いでやる!って覚悟が芽生えやすく、結果にも結びつきやすいです。
はじめは自己アフィリとかで軍資金を貯めるところから始めてみるといいですよ。
»【簡単】派遣が副業で稼ぐ入門には自己アフィリがおすすめ【手順も解説】
ボーナスが無い代わりに、副業に取り組む時間を確保しやすいので、派遣しながら副業をやるのはわりと理にかなった選択だと思います。
③最長3年しか同じ職場で働けない
さっきもお伝えしましたが、1つの派遣先で働けるのは最長3年まで。
3年を超えて同じ派遣先で働き続けるには、直接雇用に切り替えてもらう以外にありません。
3年も働き続けられるのであれば派遣先からも信用されてると思うので、直接雇用に切り替えてもらいやすいのはたしかですが、必ずとはいい切れません。
直雇用になると派遣先の人件費の負担も増えるので、派遣先の立場から見ると不都合に感じる可能性が少なからず出てくるからです。
派遣社員の場合、長くても1〜2年ぐらい勤めてまた別の職場に転職するケースが多い気がします。
1つの職場でずっと働き続けたいなら派遣はデメリットですが、いろんな職場を渡り歩いてみたい人にとっては、上限が決まってる派遣はメリットともいえます。
最長3年の間で自分をどこまで高められるかが勝負です。
ぼくは期間が決まってるほうが頑張れるタイプなので、契約期間のない正社員より、期間の定めのある派遣のほうが合ってると感じてます。
派遣で仕事を探すには派遣登録から
派遣社員として働くには、まずは派遣会社の登録が必要です。
おすすめの派遣会社については【厳選】登録すべきおすすめ派遣会社5選【大手と中小含む】でまとめてます。
まとめ:あえて派遣社員という選択肢もアリ
派遣社員はデメリットもありますが、それを上回るほどにメリットのほうが多いと感じてます。
自由気ままに働きたい人にとっては、あえて最初から派遣社員を選ぶというのも1つの選択だと思います。
大学を出たから絶対に正社員にならなくちゃいけないといった決まりはありません。
無理に正社員にこだわるのを辞めた途端に、生きやすさを実感できたので、確信を持っていえます。
少なくともぼくは、自分の自由な時間を確保して好きなことをやってたほうが幸せだと気づけたので、派遣社員に切り替えて本当によかったと思ってます。
価値観は人それぞれ。
僕の考えに共感いただける人は、たぶん派遣向きなので、ぜひ最初の一歩を踏み出してみて下さい。
片足さえ突っ込んでしまえば、あとはなんとかなりますので。